王様しいたけの最大の特徴は肉厚&ジューシーさで、基本的に生で召し上がっていただくのをお勧めしております。
一方、干ししいたけに加工した「干しの王様しいたけ」も、栄養価や食味の点で優れておりますので、ここではそれらについて解説いたします。
生しいたけと乾燥しいたけの違い
実は、しいたけは約9割が水分で出来ていると言われています。
しいたけが低カロリーでヘルシーなのはその点にも由来します。
福田農園では、その水にもこだわっており、栽培にあたってはミネラル分豊富な横津岳天然水を利用しています。
余談ですが、福田農園は、キノコの栽培に非常に適したこの水が得られる場所を選んで、現在の場所に農場を開設しています。
良質な水を求めること、および、独自の菌床で自然に近い環境を再現することで、肉厚なしいたけの発生を実現しています。
高品質なしいたけを栽培するために、「水ありき」の営農にこだわっています。
生しいたけの特徴は、その水分量からもわかるように、なんと言ってもジューシーさです。
噛んだ時にジワッと出るしいたけのエキスが最大の特徴です。
特に王様しいたけは、風味だけでなく、大粒・肉厚ならではのまるでアワビのような食感も楽しむことが出来ます。
一方、乾燥しいたけはどうでしょうか。
乾燥することによって生の食感は失われてしまいますが、栄養・うまみ成分が増加すると言われています。
生は天ぷらや素焼きなど、食感を楽しむ食べ方、乾燥は煮物など、しいたけの持つうまみを重視する食べ方が適しています。
乾燥しいたけのうまみ成分と栄養価
では乾燥しいたけのうまみ成分と栄養価とはどのようなものでしょうか。
乾物全般に言えることですが、乾燥することで、本来のうまみが凝縮されます。
特にしいたけには、固有のうまみ成分「グアニル酸」が含まれています。
グアニル酸は、昆布等に含まれる「グルタミン酸」、煮干しなどに含まれる「イノシン酸」と並び、「三大うまみ成分」と呼ばれており、和食の出汁には欠かせない成分となっています。
乾燥しいたけは、このグアニル酸を豊富に含む、ほぼ唯一の食材です。
昆布や煮干しの出汁と合わせることで複雑な風味が出ます。
また、乾燥しいたけの栄養価については、カリウム、ビタミンD、エリデニンなどが豊富に含まれると言われています。
カリウム、ビタミンDについてはよく聞く成分なので、説明を割愛しますが、エリデニンは聞きなれませんよね。
エリデニンは、悪玉コレステロールが溜まるのを防ぎ、血流をスムーズにすると言われており、高血圧や動脈硬化の予防に効果があるとされています。
このように、乾燥しいたけはうまみ成分と栄養価をあわせ持った高機能食材であると言えます。
福田農園の「干しの王様しいたけ」の特徴
福田農園では、王様しいたけを独自の製法で乾燥させたものを「干しの王様しいたけ」として販売しております。
食味について、北海道総合研究機構食品加工研究センター様の味覚センサーにて分析したところ、添付のレーダーチャートのような結果が出ました(青線:王様しいたけ、赤線:スーパーの市販品)。
スーパーで一般的に市販されている干ししいたけを標準とした場合、塩味・旨味が強く、苦味・雑味が少ないのが特徴で、しいたけ本来の味わいを感じることが出来ます。
干しの王様しいたけは、大型の王様しいたけをそのまま乾燥させたものなので、干ししいたけとは思えないほどの大きさです。
水に浸すと大きなしいたけに戻りますので、大粒の食感を楽しむことが出来ます。
また、それをさらに無添加で粉末にしたものを「王様しいたけパウダー」として販売しております。
昆布出汁やかつお出汁とあわせて利用することで、しいたけ茶として飲んだり、料理の隠し味にも利用することが出来ます。
干しの王様しいたけのお勧め調理法
干しの王様しいたけのおすすめの調理法は、一般的な干ししいたけと同様、煮物、鍋、茶碗蒸しなどです。
戻し方は、干しの王様しいたけ25gに対し、水1リットルを使用し、タッパーなどに入れ冷蔵庫で24時間以上浸します。
時間に余裕がある場合は2~3日浸してください。さらにうまみが抽出されます。
戻し汁が多すぎる場合は、製氷皿などで冷凍保存すると便利です。
戻した干しの王様しいたけは、そのまま煮物や鍋などに使用してください。
一般的に、乾燥しいたけでは得られにくい食感も、王様しいたけでは非常に食べごたえのあるものになります。
まとめ
王様しいたけは生でも美味しく召し上がっていただくことが出来ますが、乾燥したものも栄養価や保存性の面で優れています。
また、一般的な市販品に比べ、苦味・雑味が少ないことから、出汁にした際には、しいたけ本来の風味をより感じることが出来るでしょう。
通信販売で「干しの王様しいたけ」も販売しておりますので、是非一度ご賞味ください!